企業団の水道水は、主に湧水や地下水を水源としていますが、全国的には、水量の約7割が河川やダムなどの表流水を水源としています。
企業団の主要な水源は、給水区域の南部と北部に多く位置し、南部を八ヶ岳水系、北部を浅間水系と呼んでいますが、水質にお いては硬度に大きな違いがあります。硬度とは、カルシウムやマグネシウム等が含まれる量のことをいいますが、八ヶ岳水系の水は硬度が 20mg/L~60mg/Lと低く、浅間水系の水は硬度が高く150mg/L~200mg/Lとなっています。
硬度について
硬度とは前述のとおり水の中に含まれるカルシウムやマグネシウムの量のことをいいますが、このカルシウムやマグネシウムの含まれる量が多い水を硬水といい、反対に少ない水を軟水といいます。
この硬水か軟水かは、WHO(世界保健機関)の定義では硬度120mg/L以上の水を硬水、硬度120mg/L未満の水を軟水としています。
WHO(世界保健機関)による軟水、硬水の定義
0mg/L以上~60mg/L未満 | 軟水 |
60mg/L以上~120mg/L未満 | 中程度の軟水 |
120mg/L以上~180mg/L未満 | 硬水 |
180mg/L以上 | 極度の硬水 |
日本の水道水は、ほとんど軟水もしくは中程度の軟水です。
硬水について
温泉に行ったとき、石鹸の泡立ちが悪いという経験をしたことがあると思いますが、これは水が硬水だからです。また、硬水は 長い間使っているボイラーの配管にスケールを生じたり、ヤカンに白い粉のようなものが付着するなど障害になりますが、硬水には各種のミネラル分が多く含ま れていますので、スポーツ後のミネラル補給や健康飲料として適しています。