創設
昭和29年1月、時の野沢保健所長 瀬下良一郎氏の提唱により当時の南佐久郡下10箇町村が集まり、一部事務組合の設立を決定、昭和30年4月に7町村(当時の臼田町、野沢町、中込町、畑八 村、切原村、平賀村、内山村)が参加し、佐久平上水道組合が誕生した。
同年9月に厚生・建設両大臣から水道経営の認可を受けたが、全地域が鋼管布設の設計であったため、大蔵省より管種変更の勧告があり、これを受けて石綿管に管種の変更を行い、昭和32年3月に認可を受けて工事に着手、昭和35年には当初計画の大部分が完成した。
総工事費約3億円、工事期間4箇年にわたる大事業であったが、初代管理者 井出幸吉氏以下多数の人々の努力と熱意により、幾多の障害と困難に打ち勝ち、ここに地方広域水道が完成した。
経過
昭和 | 28年 | 佐久地方に集団赤痢発生、野沢保健所長瀬下良一郎氏は、郡内町村長に水道布設を呼びかける。各町村これに賛成する。 | ||
29年 | 1/ | 20 | 野沢保健所で佐久平上水道組合設立準備会を開き組合規約等を決定 | |
2/ | 25 | 第1回組合議会、役員問題で流会 | ||
4/ | 16 | 第2回組合議会、役員を決定、管理者は川村八郎氏(臼田町長)、議長広岡伊勢吉氏(野沢町長) | ||
4/ | 26 | 第3回組合議会、事務所の位置を野沢町に決定 | ||
7/ | 1 | 水源問題で管理者辞表提出、井出幸吉氏(畑八村長)を管理者に選出 | ||
9/ | 15 | 畑八村と水源契約、佐藤善之助氏と測量設計契約 | ||
30年 | 3/ | 31 | 県知事に対し佐久平上水道組合の認可申請 | |
4/ | 14 | 県知事から設立が許可され、佐久平上水道組合が正式に誕生する。 | ||
8/ | 17 | 舗装工事が開始されたので、臼田町中央、野沢本町で鋼管による立替工事の起工式 | ||
9/ | 23 | 上水道布設認可が厚生、建設両大臣からおりる。 | ||
31年 | 12/ | 10 | 大蔵省から工事費引き下げを勧告され、鋼管を石綿管に変更するため、南佐久土木振興会に設計変更委託 | |
32年 | 3/ | 20 | 厚生、建設両大臣から変更認可がおりる(計画給水人口41,800人、計画給水量7,524m3/日)。 | |
6/ | 1 | 創設工事を久保田水道が落札、9月5日から工事に着手する。 | ||
7/ | 22 | 起工式を臼田館において行う。 | ||
12/ | 12 | 組合事務所の落成式を行う。12月28日に新事務所へ移転(職員5名) | ||
12/ | 31 | 佐口簡易水道給水開始される。 | ||
33年 | 10/ | 4 | 臼田町通水開始する。 | |
34年 | 2/ | 1 | 野沢町通水開始する。 | |
4/ | 1 | 中込町通水開始し、本格的の給水開始となる。 | ||
7/ | 13 | 野沢町に野沢中込連絡所を開設して桜井、岸野地区通水開始する。 | ||
35年 | 10/ | 2 | 創設事業の竣工式を挙行する。(臼田高校講堂にて) | |
10/ | 25 | 第1回拡張事業認可(計画給水人口42,000人、計画給水量7,935m3/日)。浅科村加入(12月2日浅科村で起工式) | ||
12/ | 28 | 第2回拡張事業認可(計画給水人口43,600人、計画給水量8,175m3/日)。内山地区、湯原地区の拡張工事が許可される。 | ||
37年 | 4/ | 16 | 内山簡易水道事業認可(佐久市内山のうち苦水、相立、中村の3地区) | |
38年 | 4/ | 1 | 千曲水源が八千穂村の協力によって無償で提供され、通水が始まる。 | |
9/ | 29 | 水源神社が建立され、高岡市射水神社から御分神を迎えて鎮座祭 | ||
12/ | 28 | 第3回拡張事業認可(計画給水人口45,450人、計画給水量10,446m3/日) | ||
川東線が認可される。 | ||||
39年 | 4/ | 13 | 第3回拡張工事に着工する。 | |
40年 | 4/ | 1 | 青沼地区通水開始 | |
41年 | 4/ | 1 | 佐久平上水道組合は、佐久市御代田町水道組合、佐久市東簡易水道、東地簡易水道、御代田簡易水道との大合併を行う。また、同時に臼田町の田口上水道の一部も佐久平上水道組合に合併する。(認可S43.3.30) | |
42年 | 1/ | 1 | 地方公営企業法の改正により佐久水道企業団と名称を改める。(許可S42.1.27) | |
1/ | 1 | 指定工事人制度採用 | ||
3/ | 31 | 第3回拡張工事竣工式が佐久市勤労者福祉センターで行われる。 | ||
4/ | 1 | 浅麓水道企業団が発足する。 | ||
43年 | 3/ | 30 | 第4回拡張事業認可(計画給水人口91,000人、計画給水量20,100m3/日) | |
4/ | 8 | 佐久市から旧野沢電報電話局庁舎を購入し、新事務所として移転する。 | ||
7/ | 1 | 佐久高原専用水道工事着工 | ||
12/ | 6 | 広域水道完成記念式典を行う。 | ||
44年 | 6/ | 21 | 初代管理者井出幸吉翁顕彰のため、稲荷山配水池に胸像が建てられ、除幕式が行われる。 | |
45年 | 4/ | 1 | 臼田町の田口簡易水道、丸山簡易水道を合併する。(認可S48.1.16) | |
5/ | 5 | 御代田町追分原開拓水道を御代田町へ移管する。 | ||
46年 | 4/ | 24 | 下畑水源、本町水源、宮前水源の開発が始まる。 | |
47年 | 4/ | 1 | 佐久管工事事業協同組合設立される。 | |
9/ | 20 | 第5回拡張事業変更認可(計画給水人口92,000人、計画給水量55,200m3/日)。穴原簡易水道、崎田簡易水道、花岡簡易水道、駒寄簡易水道合併(認可S48.9.20) | ||
49年 | 2/ | 15 | 第5回拡張工事送水管工事及び配水管工事着工 | |
12/ | 15 | 御代田町面替簡易水道合併調印式 | ||
50年 | 11/ | 20 | 企業団創立20周年記念式典を挙行(佐久市勤労者福祉センター) | |
51年 | 5/ | 26 | 佐久市伊勢林の県道下仁田浅科線鼻顔稲荷付近で大雨のため土砂崩れが発生。配水管が切断、岩村田地区約1,500戸が断水となる。 | |
11/ | 12 | 臼田町城下地区の配水管がウォーターハンマーにより破裂、2,000戸断水となる。 | ||
12/ | 31 | 昭和51年秋の異常乾燥による地下水の減少と凍結防止のための水のかけ流し、水需要のピークによる配水量の増加が重なり、岩村田地区など約8,000戸が断水となる。 | ||
52年 | 4/ | 1 | 大沢簡易水道、大沢新田簡易水道合併(認可S52.5.20) | |
5/ | 2 | 内山簡易水道(黒田、大月地域)通水 | ||
53年 | 5/ | 1 | 佐久市前山の小宮山簡易水道、前山南簡易水道、北中簡易水道合併(認可S53.4.28) | |
5/ | 9 | 平賀城配水池完成竣工式 | ||
54年 | 7/ | 17 | 北部地区幹線工事(草越配水池~平尾配水池)開始 | |
56年 | 2/ | 20 | 平尾配水池が竣工して北部地区幹線工事終了 | |
6/ | 22 | 前山簡易水道基幹的施設改良工事着工 | ||
57年 | 1/ | 18 | 御代田町~佐久市間送水管幹線工事着工 | |
8/ | 1 | 台風10号により各地で被害が続出。企業団の施設も河川の増水や土砂の流出によって被害を受ける。臼田町田口地区などが断水となる。 | ||
9/ | 12 | 台風18号による災害(伊勢林配水管ほか)、大岳川土石流(9月14日)、佐久水道の半分が断水の危機になる。 | ||
58年 | 3/ | 30 | 田口配水池、浅科配水池完成 | |
4/ | 1 | 小田切簡易水道合併、久能簡易水道合併、常和簡易水道合併(認可S58.9.13) | ||
9/ | 19 | 大沢新田簡易水道と湯原新田簡易水道を整備し、大沢湯原新田簡易水道として統合 | ||
10/ | 12 | 第5回拡張事業(第2回変更)認可(計画給水人口90,000人、計画給水量54,000m3/日) | ||
10/ | 1 | 高岩・天神町簡易水道を合併(認可S58.11.30) | ||
59年 | 11/ | 30 | 管理センター入札 | |
12/ | 18 | 管理センター起工式 | ||
60年 | 4/ | 1 | 御代田町豊昇簡易水道、草越広戸簡易水道を合併(認可S61.3.31) | |
5/ | 9 | 全国水道企業団協議会第29回総会が開催される。 | ||
11/ | 11 | 管理センター竣工、定礎式及び引渡式が行われる。 | ||
12/ | 2 | 管理センターに事務所移転 | ||
61年 | 1/ | 25 | 管理センター竣工記念式典、創立30周年記念式典 | |
8/ | 27 | 皇太子(現天皇陛下)ご一家行啓 | ||
63年 | 7/ | 1 | 佐久町下海瀬簡易水道合併(認可S63.12.12) | |
平成 | 元年 | 3/ | 31 | 高岩天神町簡易水道と下海瀬簡易水道の統合合併、穂積下海瀬簡易水道と名称を改める。 |
3年 | 4/ | 1 | 西山簡易水道を合併、更に当簡易水道から分水を受けていた東立科、前山開拓水道及び未給水の笹倉地区を合併整備し、新たに西山簡易水道として統合(認可H3.3.8) | |
6年 | 4/ | 1 | 矢島簡易水道合併、矢島、鶴沼地区に給水(認可H6.4.1) | |
7年 | 1/ | 31 | ~2/4 阪神淡路大震災応援給水支援第1班(神戸市東灘区) |
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2/ | 28 | ~3/6 阪神淡路大震災応援給水支援第2班(神戸市東灘区) |
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8年 | 3/ | 25 | 創立40周年記念式典 | |
6/ | 3 | 全国水道企業団協議会中部地区協議会設立総会が佐久市で開催される。 | ||
6/ | 13 | 第6回拡張事業認可(計画給水人口99,900人、計画給水量62,500m3/日) | ||
9年 | 4/ | 1 | 大沢前山簡易水道、穂積下海瀬簡易水道、豊昇簡易水道、常和簡易水道、 | |
久能簡易水道、矢島簡易水道、大沢湯原新田簡易水道、草越広戸簡易水道を | ||||
上水道に統合する。(認可H8.6.13) | ||||
6/ | 11 | 全国水道企業団協議会中部地区協議会第2回総会が佐久市で開催される。 | ||
8/ | 29 | 香坂東地簡易水道(変更)認可 | ||
10年 | 4/ | 1 | 日向簡易水道を上水道に統合する。(認可H8.6.13) | |
5/ | 19 | ~5/20 全国水道企業団協議会第42回総会が開催される。 |
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11年 | 8/ | 14 | 熱帯低気圧が停滞し、佐久地方が集中豪雨となる。 | |
9/ | 1 | 内山簡易水道を上水道に統合する。(認可H8.6.13) | ||
9/ | 22 | 第6回拡張事業(第1回変更)認可(計画給水人口107,000人、計画給水量53,000m3/日) | ||
13年 | 4/ | 1 | 八郡簡易水道合併(認可H13.3.21) | |
9/ | 10 | 台風15号により、平根橋が流され、添架されていた水道管が破損する。 | ||
14年 | 4/ | 1 | 小田切湯原簡易水道を上水道に統合する。(認可H8.6.13) | |
5/ | 8 | 全国水道企業団協議会中部地区協議会第7回総会が佐久市で開催される。 | ||
8/ | 5 | 八郡簡易水道変更認可 | ||
新たに開発した井戸を水源に加える。 | ||||
16年 | 10/ | 23 | 新潟県中越地震発生 | |
応援給水のため十日町市に職員を派遣する。(10月28日~30日 1班2名) | ||||
17年 | 1/ | 27 | 企業団創立50周年記念式典 | |
3/ | 20 | 八千穂村、佐久町が合併し佐久穂町誕生 | ||
4/ | 1 | 佐久市、臼田町、浅科村、望月町が合併し新しい佐久市誕生 | ||
企業団の組織市町村が佐久市、臼田町、佐久町、八千穂村、浅科村、御代田町から、佐久市、佐久穂町、御代田町に変更される。 | ||||
19年 | 4/ | 1 | 望月上水道、布施簡易水道、長者原簡易水道、望月北御牧簡易水道を合併(認可H19.3.23) | |
企業団の組織市町に東御市が加わる。 | ||||
21年 | 4/ | 1 | 館向原簡易水道、本郷針の木沢簡易水道、影新田簡易水道、東地区簡易水道を合併(認可H21.3.31) | |
23年 | 4/ | 1 | 第6回拡張事業(第3回変更)認可(認可H23.3.31) | |
29年 | 4/ | 1 | 簡易水道11事業を上水道1事業へ合併 |